トマトワールドに行ってきた!

実に半年振りのブログ更新です…。

は出張の季節。欧州各地でさまざまな国際見本市が開催されることもありますが、なんといっても欧州企業の担当者が長い夏休みから戻ってきて来客解禁になるので、各種企業・団体への訪問が各段に増えます。

おかげさまで通訳業も忙しい時期です。今秋は、10年以上前に現地企業で働いていたころ一度お目にかかったお客様(!)や、数年来のお客様に紹介していただいた方からご依頼を受けたり、開設して1年になる放置気味のウェブサイトが、なぜかGoogle検索で上位掲載されるようになり、まったく初めての方からもご連絡をいただくようになりました。

日本でサラリーマンをしていた頃、残業する同僚が「仕事の報酬は仕事!」と冗談めかして言っていましたが、フリーランスになってまさにそれを実感しています。再び声をかけていただけることは本当に本当に光栄なことで、何よりの励みです。

さて、今回の話題は、オランダの施設園芸(水耕栽培)。革新と効率をキーワードに国際競争力を保っている、この国を象徴する産業分野といえるでしょう。生産性を極めた大規模営農で知られ、日本から視察に来られる方も後を絶ちません。これまでに担当させていただいた案件で訪問した先は、すぐ思い出せるだけでも、農科大学・研究機関のワーヘニンゲン、種苗会社や育苗会社、生産者組合、オークション会場、選果工場、圃場…と実に多岐にわたります。

そして、今回初めて訪問したのが、「トマトワールド」という体験・教育センターです。

オランダ施設園芸のメッカ、北海も近いWestland(ウェストラント)地域に所在し、有料で国内外からの見学者にガイドツアーを提供しています。

ここでは、世界が抱える食料・環境問題にオランダの施設園芸技術がいかに貢献できるかというグローバルな視点での解説があり、そういったコンテクストで、同国の施設園芸における新しい技術革新や取り組みについて、大筋を紹介してくれます。

トマトワールド(財団法人)を設立したのは、GreencoThe Greenery B.V.の2社。Greenco社は、6人のトマト農家オーナーが立ち上げた企業、ミニトマトほかスナック野菜を生産・包装しています。The Greenery社は、生産者組合Cofortaの100%子会社で、組合農家から預かった青果物を国内外でマーケティング販売する株式非公開企業です。いずれも生産農家と非常に密接な関係にあります。

このセンターには、トマト約80品種を栽培するデモ温室が併設されており、施設園芸の平均的な様子を紹介しています。これは、生産農家の圃場が、HACCPなど管理上の理由で一般見学を受け入れられないため、代わりにこのセンターで見てもらおう、という意図もあるそうです。

今回の訪問を通じて感じた限りで述べさせていただくと、説明の大半は筋書きが決まっているため、あとはガイドさん個人の知識や経験の多寡で、説明の深度やQ&Aの密度が違ってくると思われます。今回案内してくださった方も農業一家のご出身ながら、生産者さんではないため、栽培条件や最新設備・機器の具体的なデータや情報は守備範囲外でした。

このセンターの見学は、オランダ農業をまだよくご存じない方、オランダを初めて訪ねる方には、とても興味深く、有意義な機会になると思いますが、すでに一定レベルの情報をお持ちの方、以前オランダの種苗/育苗会社を訪ねたことのある方には、やや物足りないかもしれません。

センター見学時に、現場のノウハウや技術的なことも知りたい場合は、見学申し込みの際に質問事項を添えて、これらに回答できるガイドさんをお願いするなど、どこまで対応してもらえるのか事前に確認をしたほうがよさそうです。

 

施設園芸に限らず、どのようなテーマのご訪問でも、私は、時間とお金をかけて日本から遥々やって来られる皆様に、できるだけたくさんの情報を持ち帰っていただきたいと考えています。それには、どうしても下準備が必要になるわけですが、担当者様が、すでに忙しい日常業務に加え、手間のかかる出張準備業務も十分にしようとなると、なかなか手に負えない場合もあります。

そういうときのために、現地での同行通訳だけでなく、「ご訪問先のアポイント取得サービス」もご利用いただけます。ご旅程や訪問目的、ご希望の訪問先、収集したい情報など、データをご提示いただけましたら、結果として満足度の非常に高いご出張になるよう、準備段階からお手伝いさせていただきます。どうぞお気軽にお問い合わせください。

 

←トマトワールド見学終了時にいただいたお土産。Greenco社の大ヒット野菜、トミートマトを携帯ケースに詰めた商品です。

ユニークな包装形態の開発はGreenco社の得意とするところで、一昔前ミニトマトを「トミートマト」と命名し、マックシェイクのような蓋付きプラスチックケースに入れてスーパーに流通させ、子供たちに爆発的人気を博した実績があります。

このようなミニトマト携帯ケースのほか、短いスナックきゅうりをサッカーTシャツ型の袋に入れた商品など、スナック野菜に付加価値をつけた包装品を多数扱っています。

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